第6回疫学セミナー

NEJM掲載の疫学論文にみる最新の研究状況の解説

ビタミンDサプリメントの骨折予防効果を否定したランダム化試験

 

ごあいさつ

 
疫学セミナーでは、世界でもっともインパクトの大きい医学専門誌The New England Journal of Medicineに掲載された疫学論文を取り上げ、最新の研究動向を解説しています。
 
第6回では、中高年にビタミンDのサプリメントを5年間投与しても、骨折の発生率は下がらないことを示したランダム化比較対照試験を紹介します。2022年7月28日号のNEJMに掲載されたばかりの新しいデータです。先行研究の結果は不一致でしたが、今回の試験はこれまで最大規模であり、「決定的な審判」と評価されています。
 
1990年代より、ベータ・カロテンやビタミンEなど、ビタミンやミネラルのサプリメントによる、がんや心血管疾患の予防効果を調べるランダム化比較対照試験が報告されてきました。その大半は、効果なし、またはかえって有害という、予想に反する結果でした。今回の論文は、こうした動向にとどめをさした研究ともいえます。サプリメントについてのこれまでの研究動向も、あわせて紹介します。
 
またセミナーでは、上記論文以外にも、私がさいきん読んだ論文のなかで特に注目した研究についても紹介し、最新の動向を解説します。 
 
みなさまのご参加をお待ちしています。  
坪野吉孝(セミナー講師)
 
開催日時:2022年8月27日(土)13:00―14:10 開催形式:Zoomセミナー・ライブ配信とオンデマンド視聴(セミナー後28日間) 講  師:坪野吉孝(東北大学大学院客員教授)(略歴は下記)
(参加費) 私費参加 2,000円
公費参加(研究費・経費等) 10,000円
(お申し込み) 下記URLよりお申込みサイトに接続ください
または下のQRコードを読み取り、お申込みください
申込み締切:2022年8月26日(金)17:00
 

(解説・紹介予定の論文) 1:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2202106
 
(講師略歴) 1989 年東北大学医学部卒業。国立がん研究センター、ハーバード大学公衆衛生大学院などを経て、 2004 年東北大学大学院教授(医学系研究科臨床疫学分野・法学研究科公共政策大学院)。 2011 年より精神科臨床医。 現在、東北大学大学院客員教授(医・歯・法)・早稲田大学大学院客員教授(政治学) ・国立がん研究センター客員研究員(予防研究部)。 筆頭著者の論文としてNEJM、JAMAなど。 NEJM日本国内版監修。
 
(その他) ・申込手続き時と当日のチャットなどで質問をお受けします
・Zoom画像の録画や音声の録音は控えてください
・領収書は支払い完了後に送信されるメールよりダウンロードいただけます
・参加証明書はセミナー後に送信されるメールよりダウンロードいただけます
 
(「疫学ワークショップ」について) 上記の「疫学セミナー」と並行して、「疫学ワークショップ」を行います。ワークショップでは、すでに出版された論文や、現在進行中の研究プロジェクトについて深く検討することにより、疫学の最新の研究動向に関する理解を深め、参加者ご自身の研究に活用できるようにすることをめざします。詳細については、下記の事務局までお問い合わせください
 
(事務局・問合せ) 〒112-0005 東京都文京区水道 2-1-1株式会社勁草書房
コミュニケーション事業部 内
 
(パンフレットはこちらから)
https://bit.ly/3Sr7T10