第12回疫学セミナー

教科書で基本を学び、最新のNEJM論文を読み解く

P値・統計的有意差・95%信頼区間

 

ごあいさつ

 
疫学の基本事項を教科書を使って学ぶセミナーの4回目です。私の書いた『疫学』の、「因果性の競合的解釈」(偶然・バイアス・交絡)と、「偶然」の部分を解説します(詳細は後述)。おなじみの、P値、統計的有意差、95%信頼区間について、できるだけわかりやすく説明します。
 
いっぱんに、論文の表1では、対象者の特性を比較したデータが示されます。介入群と対照群の比較、曝露群と非曝露群の比較などです。しかし、グループ間の平均年齢などの差を比較しているにもかかわらず、表1にP値が示されることは通常ありません。なぜでしょうか? 最新のNEJM論文の例を挙げて説明しながら、「因果性の競合的解釈」の理解を深めます。
 
また今回は、通常は統計的に「有意」な差という意味で使われる”significant”の語が、不適切に用いられているNEJM論文の事例も紹介します。
 
セミナーでは、予習を前提とせずに解説を行います。また、加減乗除を超える数式は示さず、基本概念や方法の根底にあるイメージを理解できるよう説明します。
 
疫学の基本を、初心者として学びたい方。あらためて系統的に学びなおしたい方。
ご参加をお待ちしています。
坪野吉孝(セミナー講師)
 
開催日時:2023年3月18日(土)13:00 - 14:15 開催形式:Zoomセミナー・ライブ配信とオンデマンド視聴(セミナー後28日間) 講  師:坪野吉孝(東北大学大学院客員教授)(略歴は下記)
 
 
(参加費) 私費参加 2,000円
公費参加(研究費・経費等) 10,000円
(お申し込み) 下記URLまたはQRコードよりお申込みください
申込締切:2023年3月18日(土)13:00
(使用する教科書と今回の該当箇所)
『疫学―新型コロナ論文で学ぶ基礎と応用』(坪野吉孝、勁草書房、2021)
「第Ⅰ部基礎編 4因果性の競合的解釈、5偶然」 (p14 - 25)
 
 
(講師略歴) 医師・博士(医学)。1989 年東北大学医学部卒業。国立がん研究センター、ハーバード大学公衆衛生大学院などを経て、 2004 年東北大学大学院教授(医学系研究科臨床疫学分野・法学研究科公共政策大学院)。 2011 年より精神科臨床医。 現在、東北大学大学院客員教授(医学系研究科微生物学分野)・早稲田大学大学院客員教授(政治学研究科)・国立がん研究センター客員研究員(予防研究部)。 筆頭著者の論文としてNEJM、JAMAなど。 NEJM日本国内版監修。
 
(その他) ・Zoom画像の録画や音声の録音は控えてください
・領収書は、支払い完了後に自動送信されるメールよりダウンロードいただけます
・参加証明書は、支払い完了後に自動送信されるメールより、セミナー終了後にダウンロードいただけます
 
(事務局・問合せ) 株式会社エピデミア 疫学セミナー運営事務局
 
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